ec_wp_こころの余白_ひとり、心のやすりで削られる夜に——。罪悪感の奥に隠した「私」を守るための境界線

ひとり、心のやすりで削られる夜に——。罪悪感の奥に隠した「私」を守るための境界線

優しいはずの日常で、少しずつ削られていく心

大好きなはずの人の隣にいるのに、なぜか胸の奥がチリチリと痛む。そんな経験はありませんか。

相手が悪いわけではない。むしろ、よくしてくれる。それなのに、一緒に過ごす時間が長くなるほど、自分の内側にある大切な何かが、やすりで薄く削り取られていくような感覚。そんな「秘めたネガティブ」を抱えることは、決してわがままではありません。

相手のちょっとした言葉の端々に含まれる期待や、無意識に放たれた小さな否定。それらを「これくらい、大したことない」と飲み込むたびに、あなたの心は静かに摩耗していきます。誰にも言えないその削られた感覚こそ、あなたが今、最も大切に扱うべき「痛み」の正体です。

罪悪感という名の、重い荷物を下ろすために

ふとした瞬間に湧き上がる「離れたい」「一人になりたい」という感情。それを抱く自分に対して、強い罪悪感を覚えてしまうこともあるでしょう。

「愛しているなら、すべてを受け入れるべきだ」 「こんなに恵まれているのに、不満を持つなんておかしい」

そんな風に自分を責めてしまうのは、あなたがそれだけ誠実に、相手との関係に向き合おうとしているからです。ですが、罪悪感はあなたの心を縛り付けるためのものではありません。

罪悪感の本当の置き場所は、自分を責めるための「檻」ではなく、今の自分が「限界に近い」ことを知らせてくれる「境界線のしるし」なのです。相手を否定するのではなく、ただ「今の私には、この距離が少し近すぎる」と認めてあげること。それが、自分を守るための第一歩になります。

想いの重なりを信じて、自分を守る境界線を引く

パートナーや家族との関係は、常に密着していることが正解ではありません。二つの想いが重なり合う部分は大切にしつつ、それぞれが一人で息をつける「心の空白」が必要です。

今、あなたが感じている息苦しさは、その空白が足りなくなっているサインかもしれません。少しだけ心のシャッターを下ろして、自分だけの時間を持つこと。それは相手への裏切りではなく、これからも健やかに関係を続けていくための「心の体力」を温存する行為です。

まずは、削られてしまった部分に、温かいお茶を淹れるような優しさを注いでください。あなたが自分自身の痛みを「そうだね、痛かったね」と認めてあげられたとき、心にかかっていた霧は少しずつ晴れていきます。

再び日常の歩みを進めるのは、心が十分に潤ってからで大丈夫です。今はただ、その痛みを抱えたままの自分を、静かに受け止めてあげてください。

その痛みを感じる心は、あなたが自分を大切にしようとしている証です。

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